一ヶ月後の1月22日に抗がん剤治療のため、再入院したのですが、その間、死神がやってくるような感覚があって、何度主人に「やっぱり受けたくない」と言ったことか・・・(>_<)2日後に開始ということで主人と二人で、説明を受けました。
抗がん剤の名前は、「シスプラチン」と「ナベルビン」で、8日間を1クールとして、4クール受けるというものでした。

 

副作用は、食欲不振、吐き気、点滴部位の痛み、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害・・・私の不安な気持ちが伝わったのか、担当医師が髪の毛が薄い方だったのですが、「大丈夫ですよ、髪の毛またすぐ生えてきますから、僕はもう生えてきませんけど、笑。」すると同じく髪の薄い主人が間髪入れずに「そうそう、笑。」

思わず頬が緩み、励ましてくれる人がいる、まだ笑える自分がいる!がんばろう!と思いました。

※最初にご理解いただきたいのですが、ここに書いてるのは、あくまでも私の症状であり、すべての人が同じ副作用があるわけではないです、実際に一緒に入院していた方は、吐き気もなく、髪の毛もさほど抜けなかったと聞きました。

一日目、利尿剤入りの水分と生理食塩水を点滴しながら、ナベルビン43㎎のを5分かけて、注射します、医師が手袋をし、緊張でこわばった顔で注射するのを見て、この薬が危険なものだということがひしひしと伝わってきました。

その後、悪さ(副作用が強い)をするシスプラチン135㎎を1時間かけて点滴します。

抗がん剤が体の中に入る時、氷のような冷たさと、何とも言えない変な臭いを感じ、それだけで具合が悪くなりそうでした。
一日目が終わり、その日は吐き気もなく、眠りにつくことができましたが、2日目から強い吐き気が襲ってきて、一時間ごとに水分の点滴をするので、吐き気と闘いながらトイレにいかないといけないのですが、回数が半端ないので、それが一番つらかったです。(尿で抗がん剤をなるだけ早く外に出さないといけないのだそうです)
3日目、4日目、吐き気はだんだん強くなり、何も食べれなくなってしまい、水さえ飲めず、匂いがする食事が運ばれてくる時間は恐怖に変わりました。
唯一、ブルーグリーンアルジーをカプセルから出して少しずつ舐め、朝から出される野菜ジュースを大さじ2杯くらいの量を一日かけて、チビチビ飲むことができました。

髪の毛は、10日目くらいから抜け始めたのですが、私は髪が抜けることで気持ちのダメージはありませんでした、また生えてくるという医師の言葉が効いていたのかな!?退院してからは、枕や帽子につくので、近所の美容院に行って人生初の坊主頭にしてもらいましたが、この時は洗うのが本当に楽でした(^_^;)
医師の言う通り、半年後はショートカット状態に戻りました。

3週間の入院で、体重が5㎏落ちてしまいましたが、2週間後にはまた2クール目の抗がん剤治療が始まり、退院の前日、私はこのままでは体が耐えきれるだろうかと思い、医師にせめて1ヶ月空けてくださいと言いましたが、首は縦に振ってくれませんでした。

ところが・・・退院当日の朝、医師がやってきて「昨日、この後の治療についてチームで話をしましたが、高木さんは白血球の数値が下がりすぎたので、このまま治療を続けるとかえって体に悪いので、抗がん剤治療はこれで終わりです。」・・・
私はやった~~~と思いました。

白血球の数値は医師から説明はなかったですが、入院中に風邪などに感染しないようにとカーテンを閉めっぱなしにさせられていたので、看護師さんに尋ねてみたら、「そういえば、赤マークで・・確か900でしたね。」と、この時は分からなかったのですが、白血球の正常値は3000~9000、「900」という数値は、セカンドオピニオンの医師から、「死ぬ一歩手前だよ。」と言われました( ゚Д゚)

こうして幸か不幸か、私の抗がん剤治療は1回で終わったのです。