術後、長く辛い夜がようやく終わり、朝、病室のベッドに移動し体も少しだけ動かせるようになりました。
何も食べていなかったので、おもゆを頂いた時は本当に美味しくて体中に染みわたりました。

夕方からリハビリ開始(早っ!!)、その日はベッドに座り、次の日から立ち上がりさっそく歩く練習が始まりました。

肺の中の水を抜かないといけないので、脇から肺の中に入れた管をピストンのような器具につなげ、24時間、激痛と闘いながら、その器具と一緒に病棟の西と東をぐるっと一回りするのが日課になりました。
今なら、多分3分もかからない距離を40分もかかり、階段は3段も上がれないという状態でした・・・
私、歩けるようになるのかな~と思いましたが、人間の体の回復力というのはすごいですね!!!残りの肺が頑張ってくれているおかげで、今ではもちろん普通に歩けますし、スポーツもできるようになりました。

退院は、2週間後ということでしたが、肺の膨らみが悪く1週間伸びて、クリスマスイブの一日前になりました。
ホントは嬉しいはずの退院なのに、気持ちは手術前よりも暗く沈んでいました。
実は、退院2日前、担当医から開胸手術になったことと、患部の中に1ヵ所転移があり、抗がん剤治療をした方がいいでしょうという説明を受けたからです・・・最終的なガンの大きさは4㎝、ステージは「Ⅱ期のA」という診断でした。