年の瀬も押し迫った2012年12月11日、肺右上葉摘出手術を受けました。手術前、担当医の説明では、「胸腔鏡手術になり、開胸手術とは違い、傷跡も3、4㎝ですむと思います。」とのことでした。

胸腔鏡手術は、右の胸の脇辺りに穴を3ヵ所開けて、 内視鏡カメラで胸の中の様子を見ながら特殊な手術器械を使って行う手術だそうです。

少しホッとしながらも、当日は麻酔って5つ数えないうちに眠りに落ちるっていうけど、ほんとに眠れるんだろうか・・・麻酔が効かなかったら痛いだろうなあ~などと考えながら、手術室に向かいました。
8時に手術台に寝て、点滴やらいろんな器具をつけられ、口に麻酔のチューブをつけられながら、これから5つ数えますね~大丈夫ですからね~と言われるのを聞いたところまでは覚えているのですが、「終わりましたよ~」と声かけられ目覚めて時計を見たら、13時でした。
5時間経ったんだ~とまだ、ボーとしてて、痛くなかった、良かった~と一先ず安堵のため息がでて、主人の顔を見たらホッとしました。

でも、そこからが辛い時間の始まりだったのです・・・

次の朝まで、集中治療室で一夜を過ごすことになったんですが、飲まず食わずで、右を上にして同じ体制でいなくてはいけなくて、患部の痛みだか体の痛みだか分からないですが、とにかく辛くて看護師さんに夜中、何度も枕を敷いてもらったり、体をほんの少し動かしてもらったりしました。
一睡もできない中、「こんなことなら、午後からの手術にしてもらえば良かったな~今度はそうしよう・・・いやいや何を考えてるんだろう、今度はないぞ~二度と手術はいやだ-----。」などと平静を装いながらも、密かに軽いパニックを起こしていました。

水も飲めないので、口を少し湿らせてもらいながら思ったことは、今まで当たり前だと思っていた健康であることが、どれほど有難いことだったのかを痛感しました。

麻酔が切れる途中でボーっとはしていましたが、目も見えるし声も聞こえるし・・・
すると、夜中に私が眠っていると思ったのか、看護師さん同士の会話が聞こえました。
「胸腔鏡手術だったんだよね。」「いや、開胸手術に変更になったんです。」・・・

へっ???( ゚Д゚)聞いてないよ~

この事実は、退院の前日まで、担当医からの説明はありませんでした。
傷跡、3、4㎝が、8㎝になりました((+_+))