アロマ長崎・リブレア コラムアロマセラピーは芳香療法なので、香りを嗅ぐことから嗅覚と深い関係があります。
鼻から入った香りの分子は、鼻の奥の嗅上皮にある嗅毛にくっつき、興奮した嗅細胞が電気信号で脳(大脳辺縁系)の一部である嗅球に「香りが入ってきたよ~」と伝えます。
香りと嗅球の関係は、例えるとかぎとかぎ穴の関係になっていて、同じ形のかぎ穴にしか入らない・・・香りをキャッチできない仕組みになっています。
嗅球では350種類のかぎ穴(受容体)があり、何と!!約1万種類くらいの匂いを識別しています。
香りが届いた大脳辺縁系は、情動に関わる扁桃体や記憶と関わる海馬があり、体の統制を行っている視床下部に命令を出し、大脳新皮質に伝えられていきます。
嗅覚は、大脳皮質で意識される前に、何の香りかの解釈を通さずに、体の本能的な部分、情動、生理反応に無意識レベルで働きかけています。

また、視床下部から自律神経系や内分泌系、免疫系に働きかけることで、嗅覚を通じて体の恒常性の調整を促してくれます。
(※アロマテラピー学習帖 技術評論社参照)

※2004年、米国コロンビア大学のリチャード・アクセル教授とフレッド・ハッチンソン癌研究センターのリンダ・バック博士が「においの受容体と嗅覚システムに関する研究」でノーベル医学生理学賞を受賞しました。

東邦大学理学部ホームページ
「アロマと嗅覚、そしてストレス」もご参照ください。
http://www.sci.toho-u.ac.jp/bio/column/035599.html