注意事項
精油(エッセンシャルオイル)は、純度の高い植物の有効成分が濃縮されています。
正しい使い方をすれば、心や体に素晴らしい効果をもたらしますが、誤った使い方をすれば、かえって害になることがありますので、ご使用に際しては以下のことに十分注意してお使いください。
- パッチテストを行いましょう。
精油は天然成分なので、化学合成物質よりはアレルギーが起こる確率が少ないと言われていますが、人によっては刺激を感じることもあります。トリートメントや手作りコスメなどで、精油を肌につけて利用する際は、敏感肌でない方も必ずパッチテストを行うようにしましょう。10mlの植物油に精油1滴を混ぜ、腕の内側に塗って12時間様子を見て、何も変化がなければ使い始めましょう。もし赤くなったりかゆみが出たら、 水と石けんで洗い流し、軽く拭き取ります。また水を飲んで、体内に入った成分を出すようにしましょう。 おさまらないようであれば皮膚科の医師にご相談ください。 - 原液のまま肌につけないようにしましょう。
精油はとても純度の高い植物の有効成分が濃縮されている液体ですし、成分の中には皮膚刺激のあるものもありますので、原液のまま肌につけないようご注意ください。トリートメントに使用する場合には、事前にパッチテストを行った後、必ずキャリアオイルなどで0.5%~1%以下に希釈して用いてください。少量なら、こめかみなどの限られた部分に対して原液で使用してもよいとされているラベンダーとティートリーですが、その際も事前にパッチテストを行ってください。 - 精油は飲まないようにしましょう、また粘膜付近は気をつけましょう。
粘膜を刺激したり、体内に蓄積する可能性がありますので、精油は絶対に飲まないようにしてください。また、目や傷口、粘膜付近などに触れないように注意してください。万一目に入った場合は、大量の水でよく洗い流してすぐに医師の診断を受けてください。 - 妊娠中は使用を避けましょう。
精油の中には、妊婦の身体に影響を与える働きをするものがあります。妊娠中は軽い芳香浴以外は、基本的に使用を避けてください。安定期の5ヶ月目以降、妊娠線予防などに使用したい場合は、医師やセラピストなどの指導のもとに行ってください。 - てんかんの人は使用しないようにしましょう。
精油の成分の中には、神経興奮作用のあるものがありますので、てんかんの発作を起こしたことのある人は、全ての精油を使用しないでください。 - 高血圧の人は使用に注意しましょう。
高血圧の人は、血圧を上げる効果があるとされているサイプレス、タイム、セージ、バジル、ペパーミント、ユーカリ、ローズマリーなどの精油の使用は避けてください。 - 乳幼児・子供への使用を気をつけましょう。
3歳未満の乳幼児への使用は避けましょう、また3歳以上6歳までの子供は芳香浴のみ使用し、マッサージ・沐浴など精油が肌に触れる使用法は避けてください。母子間のスキンシップを求めてマッサージを行いたい場合は、植物オイルのみで行ってください。7歳以上14歳までは、成人使用量の三分の一から2分の一の使用量にします。15歳以上は成人と同じ使用量です。 - 光感作作用のある精油は注意しましょう。
ベルガモット、レモン、オレンジ、グレープフルーツなど柑橘系の精油や、アンジェリカ、メリッサ、ジンジャーなどには ラクトン類に属するフロクマリン類と呼ばれる成分が含まれ、光感作作用があるため、肌に使用してすぐ日光に当たると 皮膚に色素沈着が起こる原因となってしまいます。肌への使用後は 4~5時間、直射日光を避けてください。 - 精油は薬ではありません。
精油は薬ではありませんので、病気を治す目的で使用することはできません。ご家庭で行うアロマテラピーは、香りを楽しむことを中心に、健康維持や病気予防などの目的から行うよう心がけてください。 心身の状態がすぐれないときには、すみやかに医師の診断を受けるようにしてください。 - 火気には十分注意しましょう。
精油は油ですので、火気には十分気をつけましょう、オイルウォーマーやアロマキャンドルのように火を使用する場合、燃えやすい物のない平らな場所に置き、火がついている間はその場から離れないようにしてください。 - 湿気に注意しましょう。
お風呂場など湯気の多い場所に精油を保管すると、湿気で精油が劣化し、ふたが開かなくなることがあります。そのため、精油はビンから直接お湯に落とさず、一度皿の上などに出してから入れるようにしましょう。 - 保管に注意しましょう。
誤飲、誤用による事故を避けるため、小さなお子様の手の届かないところに置いてください。キャップはしっかりと閉め、直射日光の当たらない、風通しのいい冷暗所に必ずビンを立てて保存してください。使った後はフタをきちんとしめます。保存期間は未開封なら約2年、開封したら1年程度が品質保持の目安です。ただし、柑橘系の精油は開封後6ヶ月以内に使い切りましょう。ただし、ジャスミン、ローズなどは通常1年以上品質が安定していますし、サンダルウッド、パチュリー、ベチバー、フランキンセンス等は年月を重ねるほどに質と香りが向上します。 - 応急処置について
原液が肌についてしまった場合は、大量の流水で洗い流してください。
目に入ってしまった場合は、こすらず流水でよく洗い流してください。
誤って飲んでしまい、口の中に残っている場合は、大量の水ですすいでください。
飲み込んでしまった場合は、吐かせず、すぐに医師にご相談ください。
※ご注意
アロマテラピーは、医療ではありませんし、精油は医薬品、医薬部外品、化粧品等ではないことをご理解のうえ、ご使用の際は製品の取扱説明書や注意事項を読み、自己責任に於いて正しくお使いください。特に、妊娠中の方をはじめ、医療機関で治療中の方は、必ず医師や専門家にご相談のうえ、指示に従い安全にお使いください。
当サイトはアロマテラピーに関する行為によって生じたいっさいの損傷、負傷、その他についての責任は負いかねますので、十分気をつけて使用してください。