カモミール・ジャーマン
アレルギー疾患、炎症・潰瘍性疾患には欠かせない精油
特徴
羽状の葉をつけ、春に開花する草丈20~60cmほどの一年草です。繁殖力が強く、成熟すると黄色の花芯が盛り上がって花が反り返る様子からrecutita(反り返るの意味)という名前がつきました。ハーブティーではほのかにリンゴのようなやさしい香りがして世界中で最も親しまれているハーブティーと言えるでしょう。精油は濃いブルーで香りは独特な薬草のようなシャープな香りになります。
科名 | キク科 |
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抽出部位 | 花(半乾燥させた花) |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
心へのはたらき | 心を落ちつかせます(イライラ、怒り)。 |
体へのはたらき | 免疫系の強壮(抗アレルギー作用、白血球の生産を促進、脾臓の強壮)。消炎症作用と鎮痙作用、潰瘍改善。肝臓強壮。月経時のトラブル。更年期症状の緩和。抗カタル作用と去痰作用、抗ウィルス作用があるので、感染症に役に立ちます。殺菌消毒作用。 |
肌へのはたらき |
炎症を沈静させ、痒みを抑える作用があります。 火傷、敏感肌アトピー、ニキビ、湿疹、外陰掻痒症など。 |
注意事項 |
通経作用があるので、妊娠初期の数ヶ月は使用を避けましょう。 キク科、ブタクサアレルギーの人は注意が必要です。 |
ブレンドファクター | (B・F1) |
カモミール・ジャーマンを使ったアロマのレシピ
かゆみを伴う皮膚炎に
精油中の含まれるカマズレンは、植物中には存在しませんが、マトリシンが熱を加えての蒸留法によって生じます。このカマズレンは抗ヒスタミン作用があり、かゆみや炎症を緩和し再生します。
レシピ
皮膚の症状は、内面の表れであることも多いので、使う精油はお好みのものを選択したり、基材(ジェル、ホホバオイル、ワセリン、マカダミアナッツオイル、スイートアーモンドオイルなど・・・)も少しずつ塗って試してみることをおすすめします。
(一例としてのご紹介)
カモミール・ジャーマン1、カモミール・ローマン1、ラベンダー1をホホバオイル15mlに落とし、かゆみのある患部に軽くすり込みます。(かゆみが収まらないときは、使うのをやめましょう)
※ご自身での活用のみでお願い致します。
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