精油を入れたお湯につかったり、塗布やトリートメントをすることで、精油は皮膚からも浸透します。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織と大きく3つの組織に分けられます。
表皮には細菌やウイルス、異物などの侵入を防ぐために、皮脂腺や角質層でできたバリアゾーンがあります。
このバリアがあるために、ほとんどの物質は表皮ではね返され、皮膚内部には到達することができません。
ところが、精油の芳香成分の分子サイズは大変小さいため、表皮のバリアを通り抜けることができます。
皮膚内部へと入り込んだ精油の芳香分子は、皮下組織の毛細血管から入り、全身へと運ばれます。
また、一部は真皮層の皮脂腺や汗腺からも吸収されます。
このように、皮膚へのルートは、肌へのダイレクトな効果はもちろん、全身への効果が期待できます。