呼吸と同じように香りを嗅ぐことで、鼻から入った芳香成分は、微量ながら気道を経て肺に導入されます。
そして、肺胞からガス交換によって毛細血管へと吸収され、血液にのって全身をめぐり、体のさまざまな組織器官へと運ばれていきます。
眠気で集中力がなくなった時などに、ペパーミントの香りを嗅ぐと急にスッキリしたり、イライラしている時ラベンダーの香りを嗅ぐと、心が落ち着いたりするのは、単に「さわやかな香り」だからでも「いい香り」だからでもなく、それぞれの芳香分子が全身に運ばれて薬理作用をもたらすからなのですね。